一級建築士という資格について
先週から世間を騒がせている、姉歯建築設計事務所の姉歯一級建築士。
そういえば、姉歯建築設計事務所の図面の建物を建設した木村建設が、手形不渡りを出したそうですね。
ほんと、大変な事になってきました・・・
今日は、姉歯さんがお持ちの「一級建築士」という資格について書きたいと思います。
普通の人だと、
「一級建築士」という資格の名称を聞いただけで、安心感があるかと思います。
なんてったって、資格の名称に「一級」とつくくらいですから、誰でも安心しますよね。
しかし、私は約12年前に建築関係の仕事に携わってまもなく、この一級建築士という資格について疑問を抱くようになりました。
というのも、
一級建築士の方が書いた図面では、まともに施工できない事が多々あるんです。
もちろん、素晴らしい図面・設計をされている、尊敬できる一級建築士の方とも多く出会いました。
そういう現場で、設計士・建設会社・下請業者がお互いを認め合い、仕事をした時には、素晴らしい建物が出来上がり、建主さんも満足してもらえ、大変やりがいのある仕事となります。
しかし上記のように、一級建築士の方が実際に建てられない図面を書いてしまい、建主さんがその設計に対して承認してしまったりすると大変です。
そういう一級設計士の方に限って先生とか呼ばれてチヤホヤされていて、プライドが高かったりします(涙)。
そういう自尊心の高い一級建築士の方のプライドを傷つけないように、設計変更を依頼したりするのは、本当に大変な作業で、それは結果的にコストアップにつながります。
以前、私が担当した現場で、こんな事がありました。
通常、防火地域に建設する建物は、一つの窓あたりの最大面積が制限されます。
しかし、その現場担当の一級建築士の方が書いた図面が面積規程に違反していたので、建設会社の下請け業者が集まっての打合せの時に、私は指摘しました。
そうしたら、その一級建築士の方は、なんて言ったと思います?
「え?そうなの?なんとかならないの?」
もちろん、私のような建設業者の下請け業者の力では、建築基準法を改正するなんてこと出来ません。
こういう考えられないようなやり取りが、けっこうあるのが現実です。
ではなぜ、こんな事がおきるのでしょうか。
私が考えるに、
①建築工法・資材はどんどん進化しているのに対し、一級建築士の資格取得に必要な知識がマッチしていない
②これは未確認ですが、おそらく一度取ったら、更新手続きがない、もしくは更新するのに試験等不要な資格なのでは?⇒資格取得後、最新の勉強をしないと、知識が陳腐化してしまう。
という事が原因ではないかと思います。
普通の人は、家を購入するのは一生に一回だと思います。
そんな買い物をするのには、上記のような一級建築士ではなく、本当に優れた能力・知識を持った一級建築士の方に仕事をお願いしたいものですよね。
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コメント
そのとおり、現在の一級建築士は、試験予備校に通って
試験に合格する勉強して資格を貰った人が多数で、多様な
実務経験と能力を持つ人は極わずかです。少なくとも
認定番号が20万以降のひとは信用しない方が良いでしょう
私は10万台です。
投稿: はまちゃん | 2005.11.25 03:16
はまちゃんさん、コメントありがとうございます。
一級建築士の方から生の声をいただけて、うれしく思います。
ご指摘の実務経験と能力をフォローする仕組みが必要ですよね。
今回の事件を機に、少しでも良い方向へ進めばよいなと思います。
投稿: 三浦屋HP管理人 | 2005.11.25 06:54