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2010.12.11

サバイバルレース

トステムさん、旭硝子さんの12月8日付のニュースリリースによれば、旭硝子とトステムが窓事業に関する合弁会社を3社設立するとのことです。

業界外の方にはイマイチピンとこないと思いますが、これは窓を構成する部材を生産するアルミサッシ業界・硝子業界にとっては大きな出来事です。
窓はサッシと硝子で構成されているのはご存知かと思いますが、従来はサッシはサッシメーカー、硝子はガラスメーカーが生産し、途中の流通段階で窓の形にして建築現場に納品していました。
サッシメーカーの大手では、トステム、YKK、新日軽、三協立山アルミ、不二サッシ等あり、ガラスメーカーの大手では旭硝子、日本板硝子、セントラル硝子の3社があります。
これらのメーカーさんが作った製品を流通段階で組み合わせていたわけです。

今回のトステムさんと旭硝子さんによる発表は、従来の常識を覆し、硝子とサッシを最初から一体化した「窓」をメーカーの工場で生産し、販売していくというものです。
今年の4月のニュースリリースで内容の概要が発表されていましたが、ここにきて内容がより具体化されたと言えます。
これは、経済産業省がすすめている窓の断熱性能表示(平成23年4月1日スタート)をにらんだものと言えるでしょう。

サッシ業界最大手のトステムと硝子業界最大手の旭硝子が手を組んで行なうわけですから、それぞれの業界の相当の影響・変化を与えます。

12月8日はちょうど日本板硝子さんの取引店(代理店)の社長の会議で日本板硝子さんに行っていたので、会議の後半はこの話で色々と意見交換が行なわれました。
三浦屋はメーカー出資を仰いでいない独立系の取引店(代理店)なのである意味選択肢はたくさんありますが、日本板硝子さん出資(小会社)の取引店(代理店)にとっては大変重要な問題です。
日本板硝子さんの取引店(代理店)の多くはトステムさんの代理店業を行なっており、窓を販売する際には、サッシはトステム製品、硝子は日本板硝子製品を販売していました。
これが、ニュースリリースによるトステム、旭硝子共同開発による商品となると、最初からサッシと硝子が一体になって出荷されてくるため、日本板硝子製の硝子を売ることが難しくなります。
日本板硝子さんが出資している取引店は、日本板硝子製の硝子を販売するためにトステムのサッシを販売していたという意味合いが強いので、トステムさんと旭硝子さんの合弁会社でトステム製のサッシに旭硝子製の硝子が組み込まれた窓を作られてしまうと、ある意味最大のライバルメーカーの商品を買って販売することになってしまいます。

三浦屋の場合、メーカー資本を仰いでいない独立系の会社ですから、選択肢は色々あります。
トステムさんと旭硝子さんの合弁会社で生産する「窓」を販売してもよいわけですし、従来通りサッシはサッシーメーカー、ガラスは硝子メーカーからそれぞれ製品を買って販売してもよいわけです。
私が大切にしたいのは、お客様が何を必要とされているかということです。
メーカーさんはビジネスを行なう上で大切なパートナーですが、メーカーさんのためにビジネスを行なうわけではありません。
お客様本位であるべきです。
お客様本位を徹底していけば、売れ筋商品は変わってきても、仕入れ先メーカーさんへの注文は増えるはずです。

お客様にあらゆる商品情報を提供し、お客様がのぞまれる商品を販売していきたいと思います。

我々の業界では、来年大きな環境変化が起きます。
仁義なきサバイバルレールの始まりです。
この大きな環境変化を味方につけ、さらなる飛躍をしたいと思います。
というか、今回の環境変化は三浦屋にとって味方になると確信しています。

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