今年もあとわずかですから、あたりまえと言えばあたりまえかもしれません。
こう寒くなると、毎朝窓ガラスにビッショリ結露がつきます。
そのため、うちの会社のようなガラス屋さんは、結露対策の真空ガラス、ペアガラス等々が売れるようになるのですが、今日は、この結露対策で5~6年前に起きたクレームの事を思い出しました。
私がまだアルミサッシメーカーのトステムで営業マンをしていた頃の話です。
全国的に有名な大手リフォーム会社の仕事で、木造住宅の柱だけ残しての全面リフォームの現場があり、サッシ販売業者を通じて、ペアガラス仕様の断熱アルミサッシ「サーマルⅡ」を一棟分納品しました。
そうしたら、リフォーム会社にアルミサッシを販売した業者さんから「納品したサッシが結露しているから見に来てほしい」との連絡があったのです。
販売業者さんはクレームにビビってしまい、私にクレーム処理に行ってくれと言う始末(哀)。
そんなわけで、色々な状況を想定して準備を行い、クレームの現場にむかいました。
クレームのお宅に入った瞬間、
「なんじゃこりゃ?!」
もの凄い湿気の多さです。
LDKに行ってみると、奥さんが窓を全て閉めきり、何故か換気扇を回さないで一生懸命料理をしています。
「閉めきった部屋で換気扇も回さないで料理をしたら、調理で蒸発した水分が部屋の中にこもって結露するの、当たり前じゃん・・・・」
リビングのソファには、40代半ばくらいのリフォーム会社の営業社員の方らしき男性がど~んと座っています。
私がアルミサッシ製造メーカーの人間だとわかると、
「あ~きみきみ、アルミサッシに何か欠陥があるのんじゃないのか?きちんと調べてくれたまえ!!」
と、私に威圧的に話します。
調べてみましたが、もちろん製品に欠陥などは見つかりません。
部屋を締め切って、ガンガン調理しているのが問題なだけです。
そういう初歩的なことをわからずに、初対面の私に威圧的に話すリフォーム会社の営業社員の態度に少々頭にきたので、この営業マンをからかってあげました。
まずは、奥さんをリビングを呼んで説明です。
「奥さん、まず結露って、何故するかわかりますか?」
空気中の水分が飽和状態になり、それが冷やされると結露するということを丁寧に説明してあげました。
「断熱サッシは、室外と室内の熱を遮断することによって、断熱・結露対策をしているんです。水滴がつかない魔法の窓ではありません。お風呂場の窓には結露しますが、誰もこれについてクレームを言いませんよね?今この部屋は、(湿気の多い)お風呂場に近い状態になっているんです。こういう状態になっては、断熱サッシがついていようがなかろうが、関係ありません。まずは、定期的に換気を行ないましょう。そうすれば結露は軽減するはずです。」
奥さんは、すぐ納得してくれました。
リフォーム会社の社員の男性は、最初の威圧的な態度から、バツの悪そうな顔に変わっておりました。
最後に、
「それじゃあサッシには問題はないんだな!!」
捨てセリフをおっしゃって帰られました。
でも、これが現実なんです。
リフォーム会社の営業さんの多くは、窓の知識が著しく欠落しています。
今日書いた話は、もう5~6年前の話ですが、状況はそんなに変わっていないかと思います。
私も多くのリフォーム会社の人とお話しましたが、窓についてそこそこ知識をお持ちの営業さんは、本当に少数です。
リフォーム会社のメインの仕事と言えば、お風呂場・キッチン・エクステリア等々となり、窓は「想定外」なんでしょうね。
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